ベトナム×日本「演劇で繋がる」…壁なき演劇センターの活動を見てきました!

近所のカフェで演劇をやっていると思われる日本人の方を発見。私、ざわわ、図々しくも、こちらからお声をかけてしまいました。「あのー、そのー、演劇している方ですよね?在住者なんですが、すっげーーーーーーーーーーーーーー興味あります。」

すると、「壁なき演劇センター」という団体だということが判明。

そして、なんと、その稽古場を見学していいことになっちゃいました☆彡というわけで、今日は、地図とあんまり関係ないですが、見学してきたことを書こうと思います。

「壁なき演劇センター」とは

文化・民族・国籍・所属などに関係なく舞台芸術に関わる者が、一つの共同活動体として相互理解を築き、演劇を媒体とした社会との関わりを目指すことを目的に活動している。

壁なき演劇センター公式HPより

という団体だそうです。なんだか、国境なき医師団の演劇版って感じですよね。

私はこのネーミングを聞いた時に、いい名前だな、と思いました。音楽でも美術でも演劇でも、アートって、とある国で生まれたものを色々な国の人が共有してきたけれど、これからは創り上げる段階から、いっしょに創り上げる時代ですよね。

HPを見ると、ベトナム以外の国とも交流しているようですが、今はベトナムとの交流が中心の模様。ワークショップを重ね、段々と日越共同で作品を創り上げていき、年末年始に公演がある模様。

出会いは偶然・・・そして運命?

なんで、ざわわがこんなグループを知ったかって?それは、いつものカフェにここの人たちが来ていたから。

ある日、いつものカフェでパソコン作業をしていると、演劇について色々話す日本人の集団が入って来たんですよね。その時も、けっこう興味があったのですが、声はかけませんでした。

でも、数日後。再び、そのカフェに行くと、なんと聞き覚えのある声が。人数は2人だったけど、ぜったい、こないだの集団の人たちだ。その偶然に私は、なんだか運命を感じちゃったのです。

というのも、私にとって演劇は特別なモノ。私の価値観やものの考え方、見方の土台を作ってくれたのは、実はイラストレーションではなく演劇なのです。多感な10代の頃、何に1番真剣に取り組んでいたかって、それは「演劇」。人として成長していく時代、演劇を媒介にして私は社会をみていた。演じるために、どういう生き方をすればいいのか、ってことを常に考えていたと思います。

そんなわけで、2回もベトナムという場所で、演劇をする人たちに出会ったのは何か意味があると感じちゃったんですよね~。ぜったい、この偶然を逃しちゃいかん、と思いました。

そして、興味があるということを伝えたら、見学をしに行ってもいいことになったのです。

どこで活動しているの?

活動していらしたのはこちら。この劇場で、ワークショップをやっていらっしゃいました。

ここどこ?って思ったみなさん・・・実はめちゃめちゃ有名な場所ですよ。

ハノイ在住なら、お気づきの方もいるかもしれません。

オペラハウスの裏でございます。

オペラハウスに向かって左がわを歩いていったら、裏に劇場がありました。

Nha Hat Kich Viet Nam(ベトナムドラマ劇場)

住所:1 Tràng Tiền, Phan Chu Trinh, Hoàn Kiếm, Hà Nội

このベトナムドラマ劇場の役者さんたちと一緒にお芝居を創るそうです。

(他にも、ベトナム青年劇場という劇場でも活動するようです。)

実際の稽古風景

稽古前

劇場の中の1部屋を使って稽古していました。ちょっと早めにいったら、早めに来ている役者さんがちらほら。

輪になって・・・

時間になると、役者さんたちは輪をつくりました。この日は、前日の講演について、日本人の役者さんたちが感想を話していました。

日本人は日本語で話し、通訳が入るのですが、ベトナムの役者さんたちが、わからないはずの日本語をしっかりと聞いているのが印象的です。聞く(聴く)ってことは、言葉じゃない。

役者さんって、「聞く」って能力が高いのかもしれません。

体を使って・・・

お話しのあとは、どうやら「体」を動かすことから。

一見するとストレッチしたり、運動したり、って感じなのですが、体を対話している時間と思われます。自分の体がどうなってるの、どう動かすことができるの???って感じでしょうか。

演劇を実際にしたことがない人って、おそらく演劇の稽古って、台本もって、セリフを読んで・・・ってものをイメージするのですが、実は、この体を知るための時間がめちゃくちゃ長い。

このワークショップもかなり、そのために時間が使われていたようです。

ストーリーを創り上げて・・・

少し休憩をはさんで、今度は場面を設定しての演技。

この時は、セリフを入れず、「みんなで1枚の写真をつくる」とのことでした。

みなさん、どんな風景か想像できますか?

ベトナムの街並みですよ。天秤棒を担いだおばちゃんや、路上喫茶でくつろぐ人々・・・

さて、こちらもベトナムの街並み。2つのチームにわかれやっていました。

写真を見て、思うのですが、ベトナムの日常的な街並みって、人々の高さが低いですよねー。日本の街並みはこんなに人々が低くない。

そして、ベトナムの街並みをつくったあと、事件が起きるという新たな設定が加わりました。こちらのグループは泥棒がやってきたという設定を加えています。

空気を生み出して・・・

演じるパートが終わったら、今度はみんなで歩いていました。

「歩いていました」と書くと、「は?どういうこと?」と思う人もいるでしょうが、歩いていたのです。

歩くといっても、以前にステップ的なものを考えてあったらしく、そのステップで歩くわけですが、このとき、セリフとかはありませんでした。

ざわわの解釈ですが、役者同士の呼吸や動きを感じ合い、舞台の空気を作っていく感じでしょうか。

午前の部、終了

お昼になったところで、午前のワークショップが終了です。この日は今回のタームのワークショップ最終日らしく、発表的なことをするようでした。私は、用事があって見ることができず…。

ざわわが思うこと

午前のワークショップが終わったあと、ベトナム人の役者さんに「ベトナムと日本とで、稽古は違いますか?」と聞いてみました。すると、はっきり「違う」と言われました。ベトナムの方いわく、「日本は1人が教えるけれど、ベトナムは教えない」と言っていました。

それはいったいどういうことなのでしょう。

今回、見せてもらったワークショップは、おそらく日本では一般的なものだと思います。私にとっては割と見慣れた風景でした。(日本主導でワークショップが進められてる。)

それを体験したベトナム人が、「日本とベトナムでは、やり方が違う」というわけなのだから、いったいどんなスタイルで普段稽古しているのだろう?、ととても気になります。また、ベトナムの方が言う「教えない稽古」とはどういうことなのか、興味があります。

しかしながら、それはさておき、演劇という言葉や文化、風習などがかなり関与する芸術を、複数の国の人がともに創り上げていくというのは、大変興味深いものであることは間違いありません。

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コメント

  1. 西村清孝 より:

    初めまして!
    壁なきの関係者の者です
    明日の青年劇場での本番を観劇しに明日ハノイ入りいたします

    今回単独弾丸ツアーにて
    空港からいつもはUBERでいくところを
    今回はシャトルバスで行ってみようと思って調べていたらたまたま行き着きました

    先だって関係者のLINEで
    「カフェで日本人の方と…」というやり取りを拝見していたので
    こちらの記事を読んでびっくりいたしました(笑)
    今回ゆっくり出来ないスケジュールですが
    また来る機会があれば
    「線路歩き」なんかしてみたいですねd(⌒ー⌒)

    シャトルバスの記事大変大変痒いところに手の届く説明で助かりました
    参考にさせて頂きます!!

    私もFacebookでシェアさせて頂こうかと思っております

    • mapshanoi より:

      コメントありがとうございます。
      昨日、観劇してまいりました。

      2つの言語でもお芝居が成立してしまう!というのがとても新鮮でした。
      と言っても、ベトナム語は簡単な言葉しかわからないのですが…。

      時間があるときに、ハノイの街をどうぞ楽しんでくださいね♪♪

  2. 公門美佳 より:

    公門美佳と申します。先日、ドラマシアターでのワークショップの体をほぐす時間を担当したものです。素敵な記事を書いてくださってありがとうございました。
    ぜひfacebook などでシェアさせていただきたいのですが、よろしいですか?