
こんにちは。ハノイ暮らしも5年目のざわわです。
ベトナムはパンが美味しいけれど、時には日本風のパンも食べたくなっちゃいますよね。
今日は、最近、週1くらいの割合で訪れている、日本人街「リンラン通り」にある日本式のパン屋「ルフィーベーカリー(Luffy Bakery)」を紹介したいと思います。
ルフィーベーカリーってどんなパン屋?

このパン屋さん、なんと、もと技能実習生がやっているパン屋さん。日本でパンの技術を習得し、ベトナムで開業したというわけですな。
山梨県韮崎市のベーカリーで約3年働いたそうですよ。
参考
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/200804/mcb2008040500003-n1.htm

参考にした記事によると、もともと、パン屋開業が目的で実習生になったわけじゃなく、日本滞在中にパン作りに夢中になったらしい。
技能実習生というと、出稼ぎ的なイメージが強く、日本での実習内容を生かして仕事をしている人はあまりいない印象ですが、こういう事例もあるんですね~。
日本人街「リンラン通り」にあるよ

ルフィーベーカリーがあるのは、日本人街でもあるリンラン通り。
リンランのメイン通りではなく、71番という路地の中です。写真に「NGO 71」という青い小さな看板が見えると思いますが、この路地の中です。

71番の路地の目の前には「松の木」という大きなお店があるので目印になりますね。

路地の中。
路地って言っても、余裕で車が通れる、割と大き目な路地ですね。
ぐんぐん中に進んでいくと。

白くてかわいらしい建物が。
うむ、シンプルで日本人好みな気がしますね。
【Googleマップ:ルフィーベーカリー】

周辺の様子ですが、お店の前は小さな公園。ほのぼの。

市場も近くにありますよ。
ルフィーベーカリー店内の様子

さて、お店の中に入ると、右手前にレジが。そして、すぐにトングとトレーが目に入ります。

けっこうな品数があり、何にしようかワクワク…。
だいたい、2万ドン(約100円)~4万ドン(約200円)くらいです。ベトナムに住んでいると、2万ドンが200円くらいの価値に思えてくるので、安いとは感じないのですが、日本のパン屋と比較するとやや安いのかも。
先日、ローカルのパン屋で菓子パンを買ったら1万4千ドン(約70円)だったから、ベトナムの中ではちょっとだけ割高な設定なのかもしれませんね。

店内を物色していると、お店の人の「コロッケなくなったね」という声が。
え、コロッケって今言ったよね?なくなったはベトナム語だったけど、コロッケはコロッケなんだ~。
そういえば、ベトナムにコロッケ的な食べ物ってないですよね。
今度、ぜひともコロッケパンを食べてみたいです。
それと、ブログを書いていて気づいたのですが、このコロッケの文字、ほぼほぼ「コロツケ」に見えません?ツがでかいよ(笑)
この一生懸命書いた感じの手描きの値札がなんだか心惹かれるんですよね。

お店の前の看板も味わい深い。絶対日本人が書いてないのがいい。「毎週の月曜日だけはおやすみです。」って、一生懸命、日本語を書いている姿が想像できて胸がキュンキュンしちゃう。
文字って大事。

奥にはデザートのケースもありました。パンに比べると、ひっそりとした感じだけれど、スイーツ系も気になりますね。
あと、本当にどうでもいいことなのですが、先ほどのコロツケパン。ベトナム語訳がじゃがいもパンになっている。なんか、じゃがいもパンって、素朴で美味しそう。
店内にはあのルフィーが
飲み物が注文できるわけではないけれど、奥にちょっとしたスペースがあります。初めて使ってみましたが、私以外に食べている人はいませんでした。

でも、ここで、「あ!」って感じになるのですよね。ルフィーが待っています。
ルフィーベーカリーの由来は、このワンピースのルフィー。

ルフィーの横にある、こちらの絵もよい。
富士山に桜、って日本を表す定番アイテムですが、端っこを飛ぶ飛行機が、なんだか実習生らしさを出している気がします。
パンはもちふわしっとり!
さて、さて、ルフィーや富士山も良いけれど、パンですよ。
むしゃむしゃ・・・

写真撮るの忘れました。
撮るのを忘れるくらい美味しい、ってことですよ。
写真はハムパン。
ふわふわ感。しっとり感。もちもち感。日本の絶妙な柔らかさを再現しております。ハムのしょっぱさと、パンのほんのりとした甘さのバランスも良いと思います。

続いて、オレンジクリームパン。
パンは並べられているときから、全てビニル袋に入っていました。コロナ対策?なのか、もともとなのかはよくわかりません。

中にオレンジクリームが入っているんだけれど、ちょうどよい甘さ。
おやつにもいい感じ。
今までに食べたパンも全体的に柔らかくてほんのり甘い生地という印象。もちふわしっとり感、万歳!
ルフィーベーカリーの客層

パンを食べながら、店に訪れるお客さんを眺めていたのだけれど、全員、日本人男性でしたね。
単身でベトナムに来ている働き盛りの男性って感じです。
みんな、お仕事がんばってるんだろうな~。コロナで帰国できなくて大変だよな~。でも、こういうお店があると、助かるんだろうな~。
などなど、色々想像してみたり。
まあ、全員男性だったというのは、日曜の午前中という時間帯の影響が大きい気がしますね。たぶん、平日の午後は駐在妻さんとか来ているのでは?
レシートに見える心意気

記事を書くにあたって、レシートを見て気づいたのですが、日本語でパンの名前が入ってるんですよね。「orenji kuri-mu Pan」とか。
日本人をターゲットにしているお店なんだから、当たり前なのかもしれないけれど、こういう細かいところに気づくと、丁寧に対応してもらってる気分になります。
そして、最後の「ありがとうございます!」にも、思わず「いえいえ、こちらこそ」と返したくなってしまいますね。
なぜリピートしちゃうの?

最初は、「実習生のパン屋ってどんな何だろう?」という物珍しさから訪れました。しかし、段々、はまってきてしまっている今日この頃。
一生懸命書かれた日本語、誇らしげに飾られる技能実習の修了証書、丁寧な接客…味はもちろんですが、味以外の色々なものが私をひきつけますよね。
こうやって人をひきつけられるのって、素敵だなぁ。
ルフィーベーカリーまとめ
ルフィーベーカリーは、ハノイの日本人街「リンラン通り」の路地中にお店を構える日本式パン屋さん。店主はもと技能実習生で、日本のパン屋での修行経験を生かしたお店です。パンの値段は2万ドンくらいからと、ベトナムの物価を考えると安くはありませんが、なぜかリピートしたくなるお店です。
★お店情報★
店名:Luffy Bakery
住所:16 Ngõ 71 Phõ Linh Lang, Cống Vị, Ba Đình, Hà Nội
営業時間:7:30~20:30
休業日:月曜日
POINT
夜に行ったら、ほとんどパンがありませんでした。明るいうちに行くのがおすすめです!